メモ:2)銀行口座の入出金確認について。フリーランスの確定申告

銀行口座の残高は貸借対照表に入力する必要がある

65万円所得控除のある青色確定申告では、損益表と貸借表を作るのですが、貸借表を作るときには、貸方に銀行口座の残高を入力しますよね? モザイクですけど、下の囲みの部分ですね。

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青色確定申告時に作成する貸借表の資産の部(貸方)の「その他の預金」欄。

普通口座の残高は「その他の預金」欄になる。もし定期預金口座や当座預金などあれば、それらの欄に残高が入ります。

期の始まりである1月1日(つまり昨年度の年度末の金額)の銀行残高が1列目に入り、2列目には期の終わりである12月31日の残高が入ります。本来この額は実際の銀行口座の残高と一致している必要があるので、もし違っていたら明細を全部見て確認するという作業が必要です。

あと、複数の口座があればもちろんここは合算になります。

…以前は大変であったこの入出金の確認も、freeeやマネークラウド、やよい会計などのクラウド会計では、定期的にネット銀行から入出金データを読み込んで自動的に記入してくれるので、残高を確認する手間はほぼないです。期末だけ見て合ってたらおしまい、みたいな。ただ、万が一誤操作をしたりして仕訳帳に間違いが出たり、さらに万が一ですがデータが壊れたとかの場合は、元データとして銀行の入出金確認が必要です。

さらには税務所の規定ではデータでなく紙の記録が必要らしいんですね。なので、帳簿だけでなく銀行明細を紙で保存してなかった場合についても怖いことがこちらの記事書いてあります。

外部記事
Q95 帳簿書類の「保存義務」は何年?

政府や行政は一方で、書類をバンバン捨てるのにね、この国では!

銀行明細を通帳に記入する人は今は少数派ではないかと思います。そこで銀行の明細を保存するなら、書き出したエクセルシートかPDFを保存する、あるいはネット銀行の表示画面をプリントアウト(またはPDF保存)するなどの方法が考えられます。

クラウド会計の仕訳画面で口座ごとにPDF保存すれば?という手もあるかもしれません(が、会計ソフトの内容は書き換えが自由なので、それでOKかはわかりません。ネット銀行のデータのほうが確実そう)。

ネット銀行から入出金データを閲覧・保存する際の注意

そもそも銀行の入出金の記録をこまめに保存ということは手間上ありえないので、確定申告で必要になった際に、まとめて確認したいですよね? メガバンク系の銀行の入出金記録をネットで取得する方法と注意について以前に書いた記事がありますので、もし気になる方はご参照ください。

参考記事:
メモ:銀行の取引内容一覧の過去ログを参照する(確定申告の準備関連)


みずほ銀行は現在でも、システム統合処理が進行中だと思うのですが…「通帳未記入分」データは何年間もそのまま保存されているのですが、ある時まとめて消されました。要注意です。

このあたり、ネット銀行などであれば、入出金ログも長く残るので安心でしょうね。