メモ:1)元入金について。フリーランスの確定申告

自分で毎年「あ!」って思ったりすることを書いておくと来年以降の自分が楽かなと。

青色での確定申告も回を重ねると(たくさんのセンパイが世の中には居ますが)、すごい基本的なところでは悩まないし、数年前にローカルソフトからマネーフォワード クラウド会計に乗り換えてしまったので、もう経費の登録は最小限になって作業日時は短縮されていますが、毎回、なんだったけ、どうするっけ、みたいなことがいくつかあるよね。ということで新しい年度で繰り越し計算が必要になる元入金について。

元入金の計算は年初で行っておく

所得控除が65万円の青色申告だと貸借表の作成が必要ですが、元入金は毎年貸借表にあらわれます。元入金は、毎年、前年度末の最終の貸借の数字から繰り越し計算して新しい年度のものが決まります。私はマネーフォワード クラウド会計で単純に自動繰り越し機能を使うので手計算は計算しないのですが(ほとんどのソフトでそうかと思いますが)、これを繰り越すという感覚がないとうっかり元入れ金が0になっていて、e-taxのサイトで貸借を入力する際になって戸惑うかもしれません。

元入金とはなにか

元入金は個人事業主の場合に、資本金の代わりのようにして開業時に入金する金額です。この金額はなんでもかまいません。1円でも10万円でもよく、そのお金をどこかに入金したり証明書を出す必要もありません。架空のお金で大丈夫。なので、仕分けするなら

借方    | 貸方
元入金 X円  事業主借 ×円 

みたいにしていいそうです。元入金は金額は問いません。貸借表で年度開始時と年度末に入れておく欄があります。そこに同じ金額を入れて、貸借(左右)のバランスが取れていればいいよ!といった程度くらいの役割をしています。企業の資本金は増やしたり減ったりは故意にできません。

元入金の計算方法

は公式として覚えて計算できると便利です。
以下のように、前年度の貸借表から、

(元入金+所得額(青色控除前)+事業主借)ー事業主貸 = 今年の元入金 

になります。

確定申告では細かく問われないので事業主貸と事業主借を区別しないで良い、というように税理士の先生に以前言われたんですが、わたしは気持ちわるいので一応区別してます。どちらも「事業と関係ないお金です」ということですから、事業で儲かってない入金が事業主借、事業の経費ではない出金が事業主貸ですかね。全部事業主貸にすると、結局は所得(家計消費など)分が数字として残ります。マイナスになったとしたら、事業が赤字で個人(事業主)の財布から事業にお金を貸している状態ですよね。

で、今年の所得から家計など個人事業主として所得とした分を除くと、とりあえず事業の中に残っているお金が残るということだろうかと思います。もし事業が儲かってキャッシュが残っていると元入金は大きくなるっていう感じと思う(事業主借=自分からの出資的な意味合いを大きくすればまた同じかと)。なので、キャッシュが枯渇してくると元入金が減ります。…ということで大幅に所得減になった際は元入れ金がマイナスになってなるほどなと思いました。

詳しくは、この辺がよいか。ポイントは年末までにたまった事業主貸と事業主借がリセットされるらしいですねえ。

事業主借・事業主貸・元入金の仕組みを図で解説! 確定申告初めての個人事業主向けカンタンまとめ!