SlideShareに クラウド会計で、はじめての青色申告【確定申告ネタ】を公開しました
先週mixturescape.jpさんにお世話になり、「はじめてのクラウド会計」といった内容で、青色申告の紹介と、クラウド会計の話をさせていただく機会がありました。
そのときの資料を以下に公開しました。カンタンですが何かの参考になれば。
集まっていただいた方も青色申告未体験の方が多く、青色申告っておいしいの?といった内容ですすめさせていただきましたが、この季節、どういう手順で申告作業してるの?という話もしたかったのですが、できませんでした。これも、人それぞれだと思いますが、私の場合の作業の流れをちょっとここで書いてみます。
1)経費書類まとめ
通常は、月ごとにレシート入力をするつもりのものを封筒にしまってます。
これ、以前会社にいたころに月ごと精算だったので、その習いが定着してまして。入力は、2〜3か月ごとにしていましたが、年々間があいていまは年2回くらい夏と冬に入力してます。
資料がいっぱいあると萎えるので、とりあえずレシート全部とっておくのはナシで、封筒にしまうときに目を通して、要らないものは捨ててます。
今後は本でも紹介している、「入力するもの」と「入力しないもの」の2分にしようかなと思ってます。
2) そのほかのクレジットの経費、銀行などの入出金記録
経費記録はとにかくデータ化優先と最初から決めていたので、クレジットカードは経費用に1枚持って、買う段階でカードを使い分けています。いま事業用の経費クレジットカードは支払いサイトが妙に長いので助かるのだが(いやムダ使いしやすいのだが)、半年しか明細が保存されないサービスだったのでデータ保存をしていましたが、クラウド会計をつかうとこれが自動バックアップなので便利だなあと。
また、個人口座ならではの強みで、オンラインバンクはメガバンク3つ契約してぜんぶ繋いでいます。理由は、振込のやりとりがまあまああるので、振込手数料の節約になったらいいかな、くらいの気持ちで。これもデータが全部オンラインで取り出せて、利用料無料なので3つも使ってますが、メインで使っているのは三井住友1つで、あとは必要に応じてという感じ。個人口座として使う限り、使い勝手に不満はないなあ。三井住友は入出金記録13か月データ保存というのも、基本的に親切だなあと思います。
3)クラウド会計にデータを自動読み込みする
1)は手入力ですが、2)は自動で読み込んで、自動学習を使いながら仕訳します。1)についても数が少ないので、今年はiPhoneアプリ経由で読み込んでみました。結果は、、精度はいまいちでしたが、両手をキーボードに置かずにのんびりできるので、YouTubeみながらという感じで入力できました。
4)そのほかの取引入力
主に売上です。売上の金額と売掛の金額を確認しながら自動入力された入金額、銀行手数料分、源泉額分などを確認するのが一番細かい作業かなと思います。これができると得意先ごとの売上が全部揃う。だいたいは親切に届く入金報告書と、自分で出した請求書などを付け合わせして、記入そびれや重複などがないか確認。
経費は外注費を含めて全部、銀行の支払い時かカードの決済ベースで仕訳することにしたので、ほとんど自動になった。
5)決算書を確認する
損益表を表示して、おかしなところがないか確認。売掛がマイナスになってるとか、貸借逆になってるとかそういうのを確認してだいたい完了とします。貸借表も同時にできているので、これということがなければ完了
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6)e-Tax(国税局)の申告書作成コーナーへ移動
4〜5をやっているうちに、ちょいちょい届く支払調書や控除の証明書があるので、並行して、e-Tax(国税局)の申告書作成コーナーでデータを作成しはじめます。申告書作成コーナーは、.data という形式で作業データが保存できるので、途中まで作業して保存、次回はデータを読み込んで再開できるので、あき時間に数回に分けて作業してます。
申告書作成コーナーは、e-Taxのカードなど用意しなくてもとりあえず対応情報にOKのチェックを付ければすぐに使い始められる(初回、IDログインをしないと納税者情報がつくれませんが、このときも別に住基カード不要)ので、気軽にアクセス可能。
あと、なぜかよくわからないのですが、申告書作成コーナーで「古い画面で操作する」をチェックしないと、穴埋め式に作業ができません。新インターフェースだと、ウィザード形式になっているようで、間違えを防ぐためか、空欄があると、先に進めない。たとえば、控除欄だけとりあえず入力して保存する、などができないようです。なので旧インターフェースで作業します。
確定申告書は、ソフトやクラウド会計ソフトでも出力できたりするのですが、あえて使わずに、わたしは国税局の申告書作成コーナーを愛用しています。
青色申告所作成では決算書の数字を転記してます。確定申告書のほうは、確定申告書コーナーのほうがエラー表示なども随時出るし、申告書もですが昨年のデータを引き継いでくれるし、間違えなく安心な気がするのです(印刷して提出・送付する場合はなおさら)。住所も口座情報も全部昨年の申告に使った正しいデータが自動で入ります。
7)全部終わったらe-Taxで送信する
e-Taxの場合は添付書類を同封添付がいらないので医療費の書類などが沢山ある場合など添付しなくていいので便利。また還付金の支払いがある場合、3週間以内など、比較的早く振り込まれるのでお金にこまっている私には助かる(笑)。ちなみに支払調書は添付の義務ナシなんだそうな。
e-Taxのデメリットは送信に使われているシステムのJavaエラーがMacではよく起こることですよねー。
といった感じです。
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『知識ゼロでもひとりでできる!フリーランスのためのはじめての青色申告』
日本実業出版社
240ページ/1C (発売日:2014年11月28日)
宮崎 綾子 (著), 原 尚美 (監修)