「InDesignレッスンブック」機能・知識をアップデートできる一冊

「InDesignレッスンブック」、リブロワークスさんより、献本いただき、ありがたく拝読しました!

CS4~CC2017まで対応。

私もグラフィック、DTPソフトのマニュアルは過去にたくさんかかわらせていただきましたが思えばいつからか、ソフトのバージョンブックは制作していません。最近はすごく細部までチェックした大全か、「初めてだけどソフトを使って何かつくりたいの…学習お金は一切かけたくないけど…」というようなスーパー初心者向けの二分化が進んでると思います。どちらも作るの難しいです、ほんとに。

中級者以上のだいたい使いこなせている人にとてもおすすめ

さて、レッスンブックシリーズはチュートリアルテキストが多かった気がしますが、本書はリファレンスとして使いながら、基本的な操作の流れは機能ごとに手順が示してありますので、飛ばし読みもできるので、基本的にはDTP経験者に向けた本です。無料ダウンロードできるサンプルデータやテンプレートファイルなどを使いながら、なんとなくアプリケーションを開いて操作を確認したい初心者にも使えます。

内容は大変よく機能が網羅されているのと、ところどころに新機能の使いこなしや、そもそもDTPではそういうことしないでね(こうやってデータを作ってね)…という示唆に富んだコラムがあって楽しいです(^^)

いつもだいたい困らない程度にソフトは使いこなせているけれど、あやしい知識がある、新しいバージョンを使うことになっても新しい機能は使わないなどの人にとってはぱらぱらとめくっていくと手早く新機能をキャッチできますし、あなたの仕事効率を大幅アップする機能に巡り合える可能性は高いです。

対応範囲がセクションごとに示されていることもあり、いまのAdobe Cloudはバージョンがどんどん変わることもあり、機能の互換性のチェックをする際にもお世話になれます。

これは便利!と思った機能をいくつかご紹介。

詳しくは本をお読みくださいね。ほとんどオレ忘備録・・

ページパネル…バージョンによってか設定によってか、単純に新規ファイルにページを追加すると2ページ見開きのつもりなのに、なぜか3ページ続きのスプレッドができることがあります。
→ ページパネルのオプションメニューを見直します。(pp.51)

InDesignを開く機能は上位互換になっていた。…Adobe CCからインストールしたCS6だと高バージョンファイルが開けるとか…あくまで互換だけれどもidmlファイルなしで開けるそうです。便利。(pp.61)

続き番号を自動で…テキスト変数はたしかCS3くらいからありますが、すっかり忘れていました。柱とかに使うと便利です。(pp.86) ただ、本にも書いてあると思うんですが、InDesighは文字読んでないのでオブジェクトが先に作成された順番に番号を打つんですよね。ページ内で連続番号などを打つと困ります。便宜上ボックスをカット&コピーした覚えがありますが…いまも変わってないかな…

フレームの角を角ごとに丸みを変更…なぜか使ってませんでした。昔から角Rは同じ数値しか設定できなかった名残で全然つかってなかった。直角と角丸を使い分けることもできるのに…(pp.163)

テキストフレームの自動調整…画像の自動調整はけっこう使ってる方多そう(私は使わない派)ですがテキストにもあったとは(pp.177)

ライブラリに登録したオブジェクトを同位置に配置…右クリックで!(pp.198)

段組みフレームを作らずにテキストフレームを段数配置したいな、そうするとテキストの自動流し込みのとき不便だな…あるある(pp.211)

Typekit…便利。(pp.260)しかしドキュメントを開く必須のアイテムがクラウドストレージ契約になってると思うと、継続して契約するのでないと怖いですね。

2色刷り用に版チェック…分版パネルを使う。なぜかアクロバットを使っていて、これは使ったことなかったです…(pp.293)。色が混じってしまったときの修正方法も書いてあります。

まだまだ知らなかったことが見つかりそうな、318ページのボリューム感!! 付箋張って仕事場に置いておきましょう。

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なお、リブロワークスさんはお得意な自動組版とかは入ってません、いつかどこかで書いていただけるといいですね。文字組空き量とか正規表現による検索とはさらっとです。EPUB書き出しもありませんがまあ、大丈夫でしょう。

ということで、「InDesignレッスンブック」のご紹介でした。