NTTドコモのAndroid端末 Sumsung「Galaxy S」を使ってみた

2010年10月末にNTTドコモのAndroid端末、Sumsung(サムスン)「Galaxy S(ギャラクシー エス)」が発売された。
遅ればせながら1か月待ちで「Galaxy S」をゲット、しばらく使ってみたので、使用感などを。
◎これぞ「Googleケータイ」
以前Google検索できるガラケーのことをGoogleケータイといって売り出していましたが、やっぱりここまで来て初めてGoogleケータイでしょう。いろいろな形容詞が思いつくのですが…

  • Googleのフルサービスがフィジカルなケータイの電話帳と融合して、メール、通話、チャット、地図などを本当に持ち歩く、というイメージに近い。
  • ブラウザに最初からインストールしてありフローティングアプリになってる音声検索(ブログツールみたいな感じのウィジェット)はすごくいい。もう音声検索でしょう、という気になる。ただ、2語以上の入力が怪しくなる。ちょっとしたタグ用語とか作って欲しいなあ…ある?
  • Googleフルサービスがメインということで、パソコンを持ち歩いている感覚に近い。気付くと、パソコンのようなことをしようとしている。その理由は物理的なボタンが多いからなんだろうなとも思う。ガラケーユーザーであれば、「メニュー」と「戻る」は必須でしょ!と思い込んでいるだろうから驚かないと思うんだけれど、iPhone一本槍りですでに2年以上経っていると、これが不思議と思わないんですよね…まさに、右クリックを与えられたMacユーザ状態。
  • Googleサービスの「お!こんなことが」という驚きに対し、それ以外のアプリを使ったときの落差は激しいように思う。
◎一方でちゃちさも感じる
持ちものとして、いい意味でも悪い意味でも「有り難みのない本体」。軽くて角も丸いiPhone 3GSタイプなのでヒップポケットに突っ込みやすい。画面部ももちろんプラスチック。そこがいい、としか言いようがない。重厚さもなく、色使い(液晶の中のです)もケバケバしい。みんなに「なにこれまぶしくて見られない」と言われるほど輝度が異常。審美眼のある人は耐えられないかもしれません。

Galaxy Sのなかで、デザインで一番ヒドイのが日本語書体だろう。基本のゴシックはまあ、よしとしても(ぱらぱらしてるの)。ファンシーとか、なんであんなの搭載したんですか!どうすればいいの!

でも、UIで気に入ったのが、上のステータスバーがスライドして降りてくるショートカット的な画面。こういう個体差みたいモノがいいものばかりだといいんでしょうけれど。
 
◎アプリを選ぶ難しさと追加する楽しさ

アプリ選びが確かに難しい。「できる」けど「スマートにはできない」ものが多い。アンドロイドマーケットにはとりあえず動く、みたいなものも多いから…というと問題だけれど、んーやっぱりiTunesというお店に比べるとフリマっぽい側面が強い。ランキング上位やお勧めアプリだけを見ていればいいものか。
 
まあOSや基本仕様が不便かな?と感じたときにアプリをちょこちょこと追加してみるという感覚が、いかにもWindowsのフリーウェアな感じかもしれない。むしろ追加したりカスタマイズするのを楽しみとする人のほうがいいかも。それこそ気軽に配布して、無料で入れての構図で、これはなんだか、制作者側のマネタイズが難しそう。やっぱり広告なのか?
 
電池消費の節約のためにタスク管理などベタな操作が必要。これってどうなんだろか。ふつうにメール見る程度で待ち受けしてるだけだとなんとなくiPhone4より持つ気がするんですね。ただ、ちょっとなにかを(メモリ管理の悪いアプリを入れたとか?)入れたら電池があっという間になくなってしまうので恐い。
この無法地帯みたいのがどう成長するんだろうか? じつはiPodがウィンドウズのトロイの木馬だったみたいに、AndroidはChrome OSのための布石だったりして? 余談だけれどGoogleって「一生分のメールが無料で貯められる」って宣伝してたけど全然うそで、仕事で使ったら2年くらいでアカウントは満杯になった。で、将来的に世界中の人がGoogleの何かのサービスに対して300円とか500円とか払うようになったら…もうなんかそれはそれですごいんだろうなーと思います。しかしそれは「Free」の法則に合わないから違うかな。

◎疑問
いまだにiPhoneでいうところのドック的なところに登録するアプリを変えられないのだけれど、あれは仕様なのでしょうか。みんな困らないのかな??