「日本人全員英語しゃべれる計画」アプリを試してみました

英語のリスニングアプリですがインストールすると、「英しゃべ計画」という、どこかしら
「日本インド化計画」を思い出させる名前でインストールされます。

アプリの概要は、「ニューヨークで働くことになったしShojiさん」が生活を送っていく上でおこるエピソードを使った英会話レッスンがセットされていて、1つのレッスンはたぶん再生で1分くらいのショートストーリー。これを繰り返し聞いて英語力を上げていきましょう！というものになります。

リスニングで聞き込んだら、続いてヒアリングテストも受けられるようになっています。なお、いきなりすべてのコンテンツを使えるのではなくて、3つのエピソードをテストでクリアすると、次の3つがアンロックされるという「適当にやっても進めない」仕組み。

試してみました　倍速で

このアプリの学習メソッドは、とにかくたくさん聞いてフレーズをなるべく覚えてリスニング（覚えればアウトプットも）を上達！というもので、使えるフレーズが入ったネイティブの英会話が聞かれるということはもちろんですが、もう一つの特徴に再生スピードを自然に自在にコントロールできるということがあります。というのも、アプリの開発元が音楽ファン、楽器演奏が趣味の人の間ではとても有名な「mimicopy」というアプリの製作と同じだかららしい。耳コピしたい人には最適な「神アプリ」とまで言われているようなのであえてここでは紹介はしませんが、オーディオって速く再生すると音が高くなり、遅くすると低くなりますよね？　あとへんなもにょもにょ音が入ったりして気持ち悪くなったり。そうやって、単純なスピードコントロールしただけだと気持ち悪い声になるわけですが、このアプリの場合は自分にあったスピードで聞いても声は自然な高さのままなのがポイントです。

で、アプリの説明によれば「1.5倍で聞ければ上等」ということなので、学習時間短縮ことも考えて2倍で試してみました。2倍になるとただの早口言葉みたいになるのですこし違和感はありますが、PCの読み上げも常に1.5倍で聞いている私は許容範囲です。

「エピソードリスト」から聞きたいエピソードの「聞く」をタップし、「再生」すると、エピソードの再生が始まります。このときに、基本的に画面の上に英語のスクリプトを表示することができますが、英語を読んでも意味がわからない場合は、「日本語訳」に切り替える（右上のボタン）こともできます。さらに、音声自体を日本語吹き替え（右下のボタン）に切り替えて、意味を聞いて確認することもできます（ながら学習では、そういうニーズもあるかもしれませんね！）。

逆にスクリプトを見たら練習にならなくなってきたら、ダッシュボードや別の画面に切り替えスクリプトを隠して練習すればOKです。当然、「バックグラウンドで動作」もオンにすれば、電車の中やほかのアプリのブラウズや作業をしながらの、「ながら聞き」が可能です。

オーディオは大変ナチュラルなネイティブの発音（日本人役の人も）でした（アメリカン）。人によって多少癖が違いますが、最初に出てきた5人ほどのキャラクターはみな聞き取りやすい英語だったと思います。（Davidの人がわたしは一番聞きとりづらかったかも）

オーディオを2倍速で聞けば1回のエピソードはあっという間に聞き終わります。しかもそれくらいまでならまだ聞き取れそうなはっきりした発音です。そして再生が終わると、間髪入れずにループします。最初は、なんでループしたのかわからなかったんですが、100回聞くため？？？

終わったと思ったらテストを受ける

アプリの目標としては100回聞いて覚えてテスト、ということですが、スクリプトを確認すると細かな単語で聞き取れなかったところも確認できてしまうので、いきなりテストに行ってみました。

テストではランダムにあるフレーズ（あるいは２フレーズ程度まで）が抜き出されて、再生したあとに、下のワードリストを並べ替えて文章を正確に作るということをします。「ah」とか「oh」とかの入れ場所もきちんとしないといけないし、けっこうハード。一応、一時停止したり、聞き返しながら文章を作ることもOKなので、慎重に聞き返してやることができますが、とりあえず制限時間なく繰り返し答え合わせできます（３回間違えたら戻るとかはなし）。「answer」ボタンで答え合わせできるのですが、ワードを並べ替えて、1か所だけ間違っていても、間違いならワードリストがリセットされます。これが軽くショック　＞＜　でもこれはテストできっちりダメなところチェックできそうです。

3つのリスニングになんとか正当すると、「次回はがんばりましょう（遅い）」とかいう趣旨のお告げが出てきましたがとりあえずOKのようです。

最初の3つのエピソードしか聞けてませんが、ビジネスに絡みつつも、インフォーマルな会話も含まれて、日常会話でよく使いそうな内容ですし、リスニング機能、スクリプト、なんなら日本語も、といういうことで、アプリで学習するのは楽しいものでした。ついぼんやりしてわかった気になるリスニングですから、テストがあってこそ、のということはあるかもですね。（自分で文章を書き起こすディクテーションではスペルもわからないと正当できなかったり時間もかかりますから、並べ替えだとスピーディーにできるのでよいです）

なお、このアプリは無料で使う場合は2時間ごとに10分までしか使えないそうで、さらに四話目以降もテストを終えたとしてもアンロックできません。制限を解除するには2800円の課金となります。すると、価格は本1冊分くらいになります。英会話本の場合は解説やオーディオの本数がもっと多いものもあるのでそこでハっとは思うんですが、本は読みたくない人とか、アプリの使いやすさからいうとリーズナブルな価格かもです！　

ま、毎日チョコ練することを考えたら10分でも十分な気がします。なにせ倍速で聞けばテストも含めて3レッスンまではとりあえずできたので、1日1レッスンずつならとりあえず10分からはじめてみてはいかがでしょう。