寝るとき着ける Bluetoothの耳栓、Hushの使用感

1年以上前に成立したKickstarterの「Hush」が先日届き、しばらく使ってみた使用感を紹介したいとおもいます。


【後日談】
この商品に興味のある人はこちらの最新開発の記事をどうぞ
「BOSEで、「寝るとき用」のイヤバッズ(耳栓兼イヤフォン)開発中」

今年のCESでもお目見えしていたHush、デバイス的には、「Smart Earplugs=スマート耳栓」と呼ばれています。ブルートゥース・イヤフォンのように遠隔で音楽が聴けるのでも、ヘッドセットのように電話応答ができるのでもなく、寝るときの機能に特化しています。

Hushは、2つの方法で安眠を確保します。ひとつは、スポンジ・イヤフォンの遮音性、これは基本的にカナル式イヤフォンを着けた効果と同じです。もうひとつは、ホワイトノイズや滝の音などsoothing noiseを再生し、外の雑音を静め、安らかな眠りを誘うということです。両者の効果で最大70db(だいぶんですよ)はカバーできると謳っています。ただ、「70dbの騒音が消え去る」わけではないことにご注意を。

デザインは、横に寝てもデバイスの突起部がないので耳が痛くならないように配慮し、本体はカナル式イヤフォンと同様、耳の凹み部にフィットするようになっています。イヤーパッドもかなりの種類を最初から用意しています。最初は遮音性を考えてイヤパッドをぴったりにしていたところ、横になったときの圧力かなにかで耳が朝痛かったので、パッドを小さなサイズに変えたところ、どんな角度でいてもほぼ耳が痛いということがなくなりました。耳栓って長時間してるとほんとに耳の中が痛いんで、これは重要なことです。あわよくば本体がもう少し薄ければ…と思います。

なお、小さすぎるイヤーパッドでは遮音効果が下がりますから、そのままでは、500円ほどで買えるスポンジイヤフォンとどっこいになってしまいます。そこは、soothing soundを再生することでカバーするしかありません。

次に肝心のHushの安眠機能であるsoothing soundですが、残念なのは、いわゆる雑音を打ち消す音を発生する「ノイズキャンセリング」機能とは違い、実際にかなりの音を発生させるものを聴くのが前提です。自分の悩みになっている環境音に対し、うまくそれを打ち消すノイズや環境音があるか、またその音が自分の好みかが使用感においては問題になってきます。

クルマの音なんかは、pink noiseは効果的だったように感じたのですが、あまり大きな音でノイズを聞くのは私はつらいかもと個人的に思います。

また、イライラするイビキやうなり声であれば、爆音であっても、雨の音や滝の音を聞いたら落ち着く人も多いのではないかと。どんな耳栓をしてもイビキは聞こえますが、サウンドを流せばその音にかき消され、イビキは実質聞こえなくなるというのは確か。ただかなり音をでっかくしないといけないですね(;^^)ヘ.. 

さらに、出先やオフィスでちょっと集中したいような場合に、特定の誰かのおしゃべり声がでかい、歌詞がとにかくうるさく耳につく曲が流れているのが気になる際にその音を遮断したいときにも向いているでしょう。

ひたすら静かな「静寂の世界」を求めている人にはちょっと向きませんが、個人的にはまあ使えるんじゃないのという印象です。願わくば、高度なノイズキャンセリング音が出せるようになってきたらいいなと思うんだけど。

ためしてる人のビデオはこちらら。

本体の取り扱いですが、付属のアプリをiPhoneなどにインストールし、Bluetooth接続することで、好みのsoothing soundをアップロードします。再生ボタンを押して何分〜無限大まで再生時間を設定したら、音量を調整し、ちょうどよい感じにしてあとは寝ます。電池が丸一日とか持つわけではないので夜使うと昼は使えないのが残念。気に入ったら2台買えば、ということかもしれません。Kickstarterが大成功して、いまは、発注から2〜3日後の出荷で購入できるそうですので、くわしくは下のリンクを見てみてください。


Hush-on-bedside-stand-horizontal-Main-Iconic-Picture

https://hush.technology/product/hush-earplugs/