Kindle for iPhoneではamaznへのURLリンクが動作禁止
いま、Kindle本を読んでいたら面白い動作があったのでメモ。
下図の青い部分(書名=リンク)をクリックしたら、下記のようにアラートが表示されました。
Kindle for iPhoneではamzn.to(アマゾンのURL全般)へのリンクが禁止になっているようです。Android版のKindleでタップした場合は、(ユーザーがアプリを選択した上で、)ブラウザが起動して商品ページに飛びました。
これ別ので試してみましたが、データをパブリッシュ前のmobiではおそらくiPhone上でもリンクが機能していて、アップロード後にこのようなアラートが出ると思います。
他アプリに移動したとしても、アプリから購入の遷移がNGなのか? いろいろ事情はあるとおもいますが、iPhoneでもKindle本がもっとスムーズに買えるような日がいつかやってくるといいですね。
このバグのような件に関連してですが、Kindleの担当者などからは「Kindleは本文へのリンク埋め込みに対応しない(リンク禁止)」といった説明がなされていると、きいたことがあります(確実にききました、という人からの伝聞ベースで私は直接聞いたことはないんですが(笑))。
Kindle パブリッシングガイドラインの付録、「11.1 別表 A: Kindle フォーマット8で使用可能なHTML タグ」(72ページ,2013年3月版)を見ると、<a>の欄は「KF8が有効なデバイスおよびアプリで対応」に関して「可」とあり、特記事項は「リンクは同一ファイル内にあるアイテムへのリファレンスのみ可能」となっているのです。
http://kindlegen.s3.amazonaws.com/AmazonKindlePublishingGuidelines_JP.pdf
アマゾンへのリンクに限らず、外部(ウェブサイト)などへも対応していないという記述です。
その理由については、1)Kindle専用端末などでWi-Fi環境がない場所ではそもそもリンクが機能しないこと、またウェブブラウザとしてはPaperwhiteは事実上利用できないと考えていること。 2)リンク埋め込みを行うことによって何らかのプログラムの暴走させるコンテンツの埋め込みや不正コンテンツの閲覧を可能にすることを防ぎたい
といったことが考えられます。仕様上に端末によって保証できないだけか、そうさせたくないのか? どちらにせよ一部の端末ではこれらは機能しているので「させたくない」わりにいい加減な対応だから、させたくないわけではない、という気がしてなりません。
本文の文字カラーについて
補足ですが、上記スクリーンショット内には「赤色」と「下線」を指定した文字列がありました。上記ガイドラインの主要なものに「3.1.1 テキストガイドライン#1:本文では必ずデフォルトを使用する」という項目があり、文字色を推奨していません(ちなみにガイドライン遵守の重要度とBanされる可能性との対応関係については、確証がありません)
詳しくはガイドラインにありますが、次のようなことが挙げられていますが少し短くまとめました。
- デフォルト設定にする
- 左寄せ、左右両端揃え、強制改行などしない(alignの指示)
- sizeやhieghtや、CSSのフォントサイズおよび行高属性を使用しない
- 本文は基本的に太字やイタリック体にしない。選択的強調であれば可。本文すべてに太字を使用した本は禁止。
- 本文に強制フォントカラーはつけない。但し、明るすぎるまたは暗すぎる色でないものを部分的にであれば可。e lnkデバイス上で視認可能な色であること。灰色の背景には、16進数の#666から#999の範囲を色をご使用ください。
- •本文カラーを強制的に白または黒にしない。アプリの背景設定によってテキストが見えなくなるから。
- 本文の背景色を黒または白にしない。
- ユーザーはデバイスのデフォルトの一覧から活字書体を選択できることを好む傾向にあるという報告がなされています。
実際にredやblueといったウェブセーフ色を選んでいれば、Kindleアプリの背景色が変わったりE Inkの場合も視認性が保たれています。 文字カラーはNGかと思っていたので、今度試してみようと思います(極彩色が読書体験を損なわない程度に気をつけながら…)。
ところでですね、上記で読んでいたのは『あなたも本を書いてみよう』というKindleの電子書籍で、Kindleでも紙でも本を書いてみたい、書いてみたいけれど(どうすれば)……という人にはおすすめの一冊。この著者の勝間和代さんと、新刊「Kindleダイレクト出版完全ガイド」の著者の1人いしたにまさきさんとで、来る5月31日にトークショーがあります。ドリンク代がありますが、それを超えるバリューがあると思います。新刊イベントですが、本の購入は自由です。
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