飛行機に乗るためのジャケットBAUBAXを海外旅行に使ってみた感想

BauBaxというKickstarterから生まれた「飛行機に乗るひとのことを考えたジャケット」というのがありまして、香港の電器屋Wing Shing Photo Supplies(永威撮影機材)で見かけて買ってました。
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(右はこんなの買う人いるんだという感じで在庫を調べてくれた店員のお兄さん)
公式ビデオはこちらから見られます。

ただ購入時は38度でとても着られなかったのですが、今回11月というすっかり秋も深まった時期に上海に行くことになったので、使ってみました!
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着るとこうなります。「M」サイズと言われたけれど、メンズのMサイズではないかと思います。オーバーサイズですね。
素材もいくつか種類がありカラバリも三種類になってますが、一番人気は私が着ているクロの「ウィンドブレーカー」もしくは、もっとしっかりしている胸ポケットカバーと裾ゴムがある「ボンバージェケット」タイプだと思います。ナイロンのジャケットで雨合羽にもなるなあという感じ。これらのジャケットはKickstarterでのファンディングに大成功し現在では製品として世界で購入できるようになっています。レディスサイズもあります。

BauBaxの便利なフライト向け15機能とは?

ビデオなどでも分かるように、BauBaxは最大15種類の機能があるジャケットです。ざっと書くと以下になります。

  1. ネックピロー(フライト時の首枕)
  2. アイマスク(フードに付属)
  3. 上空きの胸ポケット(ドリンクが入れられるとのこと)
  4. ファイバークロス(メガネ用)
  5. サングラスやメガネ用の内ポケット(4がゴムで留まってます)
  6. タブレットやKindle端末向けの内ポケット
  7. 保温用ポケット(通常の外側腹部のポケット)
  8. イヤホンケーブルホルダ
  9. スマートフォン向けの内ポケット
  10. パスポート用ポケット
  11. ペン、スタイラス付きジッパー
  12. ブランケット用ポケット(内側)
  13. 秘密ポケット(内側)
  14. 手袋
※スタイラスとペンがおそらく1つずつで15の機能になるんだと思います。あるいはポケットが2つだから?(下写真内の丸番号は、上の解説リストに合わせて筆者が追加したもの)
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簡単に機能の内容を紹介すると、
1.のネックピローはフードの中に畳んで留められています。空気を吹き込んで膨らまし使うようになっています。
2. のアイマスクはフードの上部に柔らかい素材の布があって、折り返すと目隠しになるものです。
3~7と10, 12,13は基本的にはポケットです。14の手袋は指無し手袋のように柔らかい素材が内側に縫い織り込んであるので延ばして手の甲が冷えないように使います。
私は、英語のサイトではあるものの、本家からのほうが買いやすいかなあと思います(価格が)が、日本語のアマゾンでも見つかりました。これは1.0のものですが、2018年の冬くらいには2.0も登場するでしょう。

↑日本のアマゾンのリンク。あと、サイズはアメリカンサイズだと思ったほうがいいと思う

BauBaxを着てみた感想、よかったとこと

使う前は「こんなに入れたら重いだろ…」とビデオを笑いながら見てましたが(隣の女性にペンを差し出す男性のドヤ顔が最高です。)、ただのポケットと馬鹿にする事なかれ。ほんとうにポケットがたくさんあることをバカにすることはできませんでした。
空港では、出し入れして提示しなければいかないものが多いのに、大きな荷物を運んでいるときに毎度バッグを開けるのも面倒です。それに手荷物の重さ制限などもあるので、あちこちぎゅうぎゅうになっているし、手荷物にはハンカチや雨、クスリ、コスメ、SIM、バッテリー、充電ケーブル…サイフ、メモ帳、ガイド、タオルなどなどの大きなカバンを空けられないときすぐに出したいものですでにいっぱい。。
そこにこのジャケットを登場させてみると、さすが、やっぱり便利でした! パスポートとチケット、スマホ、メガネに所定の位置を与えてあげられるだけでもとても安心です。ジッパーがあるので締めておきさえすれば、これを着たまま屈んだり、走ったりするようなことがあっても安心でした。(メガネはいまひとつとめ方がわからなかったのですが、ファイバークロスに包んでゴムに絡めたあとポッケに差しておきました。大きめのメガネであってもそんなふうにすれば落ちることはないと思います)
私の場合、ポケットの位置がウィンドブレーカーは写真と少し異なるのですが、写真で「飲み物ホルダ」になっているところにパスポートとチケットなどを入れていました。
それから次によかったのは、まだ無線イヤフォンを使っていない(?機内モードだと無線イヤフォン使えませんかね?)のでイヤホンのケーブルがジャケットに設置できるのもよかったです。ほうっておくと、しまう度にケーブルが絡まりますからね。旅行中はずっとケーブルをジャケットに付けっぱなしで過ごしました。フライト中はリラクゼーション音楽やNoisliなどを使えば、耳栓代わりにも使えます。
また、職業柄ボールペンは携帯していることが多い人間ですが、これもまた、カバンの中でよく行方不明になりがちです。ものが多い時はとくに大変。ジョーク機能だと思っていた「ジッパーの持ち手がボールペンに!」というこの機能は、きちんと使えました(笑)。 普段は入国・出国にカード記入がある場合、うっかりペンが見つからないと出口でペンの取り合いになってしまうことがあり(国によってメンテに差がありますよね!そういう場所)。飛行機の中でたとえ使わなかったとしても、カウンターでペンの取り合いする必要がないのでとてもおすすめです。しかも、ボールペンの芯は寿命が短くなりますが(なぜって短いボールペンはインキの場所が少ないですよね)、替え芯が4本も入っていたのは良心的でした!それだけあれば、ジャケットの寿命くらいペンも保ちそう。
ネックピローについては、さすがに「それを首につけたまま着て過ごす」のはやりすぎです。華奢な体格や小柄な人にとってはフードがとても重く感じられるでしょう。わたしは取り外してフードをカバンに入れて出かけました(笑)。欠点はそこだけで、使い勝手はとてもいいです。空気を入れる方法がとてもすぐれていて(空気口がゴムの弁のようなものになっている)、誰でも3~4吹きで膨らませますし、畳むのも一瞬。ネック部が単体で売っているピローに比べると細めなのですが、それがまた良かったです。(よくある浮き輪のように大きなピロー、左右の首に合わせて膨らませると、背中が浮いてしまいますよね?)普段もなくさないようにジャケットと一緒に保存しておくべきなのですが…まあトランクの中にしまうほうがいいでしょうね。
外見上は、ピローさえなければ普通のジャケットなので旅行中の日程をふくめ普段にも使えます。防水機能がどの程度かわかりませんので寿命が心配ですが、今回雨がずっと降っていたので雨合羽の役割にもなりました。フードが普通に大活躍。

BauBaxのダメだったところ?

使ってみて、基本的にかなりよかったです。本当の意味で欠陥のようなものはないのですが気づいたことは以下です。
入れた結果の重み。肩こりが心配でしたが、フライト中は座って待っていることが多いので、心配したほどポケットに入れたものの重みは感じませんでした。大きな内ポケット(Kindle用)には雨が降ってきた際にカメラを入れたり、A5サイズのノートを入れたりもできました。ここにiPadを入れたり、ガイドブックを1冊入れたらぴったりだけれど、絶対肩が凝りますよ!長時間歩く場合は装備の仕方を要検討だとおもいます。
また、ビデオでは胸ポケットにコーラの缶を入れてますが、あれはできませんでした。タイプが違うせいか、サイズが違うせいだと思います。胸ポケットにお茶を入れる必然性……たまにあるかもしれません! 興味がある人はボンバージャケットのほうを選ぶのがよさそうですね。
左の下の内ポケットは、ブランケット入れとなっていましたが、用途が最後まで理解できませんでした。大きな毛布は絶対入らないんですよね…宇宙工学を活かした薄型ブランケットみたいなものを使うイメージなのでしょうか。ここはジッパーが一切なくて上が空いてしまっているので、嵩はちょっとあるけど価値はないものしか入れられません。…まさか新聞とか!?
なお、ジャケットだけに着心地という点もあります。オーバーサイズで中にジャケットも着られるくらいのものだったのですが、旅行の場合はこの程度でもいいかもしれません。公式の写真のモデルはサイズがすこしフィットしすぎかも。気温との関係ですが、ウィンドブレーカーは1枚布なので、現在の季節にはぴったりですが、冬はオーバーコートが必要でしょうね。そうなるとオーバーサイズは不利で、オーバーの中に着られるジャストフィットがよいのかもしれません。薄手のダウンを中に着て上にこちらのジャケットを着る手もあるかもしれません。むむむ。あといろいろ着こなしが気になる場合BauBaxにも、ちょっと機能が違いますがジャケットタイプやスウェットタイプというのもあるそうです(笑)
とりあえず今回のフライト、行きが18度くらい、帰りが6度と温度差が激しかったのですが、行きはTシャツ1枚の上にすぐ着るくらい、帰りは、シャツ2枚に厚手のウールセーターを着てからこのジャケットを着てさらにマフラーしてました。これ以上寒くなるとちょっと難しいかなあ…