KindleのKDPでマンガやレイアウトの複雑な本を配布するには(Print Replica)
Kindleの自費出版システム、キンドル・デジタル・パブリッシングでマンガやレイアウトの複雑な本を配布するには、いわゆる固定レイアウト(Fixed Layout)を使ったファイルを用意します。
EPUB3の固定レイアウトファイルをKindleGenで変換し、いわゆる自炊風の本を作成することができます。ためしに、固定レイアウト作成として、「epubサンプル」のマンガタイプを使用してみました。http://code.google.com/p/epub-samples/downloads/detail?name=page-blanche-20120314.epub&can=2&q=
ファイルを部分的に書き換え変換してみましたが、固定レイアウトは問題なく作成できているようです。下はコンテンツはともかく、上記サンプルを元に16ページのコンテンツをざっくり作成してみたサンプル。ただし、opfファイルは適当なままで取り急ぎです。
下記からサンプルデータをダウンロードできます。
http://amargon.net/_userdata/NEWBOOK.mobi
ここでは作ったファイルをkindle (パソコン版)でとりあえず開いて見ました。
サンプルなのでしょぼいのですが、1ページ目、クリックでページをめくっていけます。
サンプルなので(略)3ページ目。 page-spread-rightと page-spread-leftのタグは入れていますが、有効ではない模様?
見開きの実現については、Kindle Print Replicaと、EPUB3のFIxed Layoutで採用されている見開きの指定と、Kindleのサンプルファイル(http://www.amazon.com/Actuarial-Textbooks-Kindle-Replica-Format/lm/R1JRN1CKKO8711やhttp://www.amazon.com/gp/feature.html?docId=1000729511)では仕様とは異なっています。
汎用性がなくなるのですが、Kindle向けのCSSを書けば対応はできそうです。見開きモードはスマートフォンなどを横に回転させたり、パソコン版で見開きモードをオンにすると切り替えできるしくみになっています。
画像ファイルは販売する側に転送料の負担が多くかかってしまうといった問題があるようですが、ひとまず、ページごとに画像を書き出せれば、比較的簡単に、固定レイアウトのKindle本が作成できることは確かです。