書籍広告の多い電車のドア
通勤通学時に乗る電車のドアって書籍の単体広告をすごくよく目にするようになりました。場所的には
・開閉するドアのガラス面
・ドア横
・ドア上(アールのある部分)
など。ちょっと売れ始めたビジネス本なんかの宣伝に使われているのをよく見ます。最初に気になったころは「もしドラ」やカツマー本でしたが、いまでは沢山の書籍広告が見られるようになりました。もっと昔は「●●出版社(けっこう大手)の書籍」なんて具合に新刊をまとめている中吊りをみることがたまにあった位の気がするのだけれど…
…で、この単体広告、高くないのかしら…と気になってたのですが
http://www.metro-ad.co.jp/ad/media/detail.php?cnts=sharyo006
ドア横ステッカーの正規価格は500万円(1か月2,800枚東京メトロ全線)とかだそうで。そこらの雑誌への出稿よりお高いはず。そこがすごく疑問でした。本のPRにそこまでかけるのかな?って。
書籍は新聞広告が有効ということで、以前は取引先の出版社でも毎月人気本をまとめて出稿したりといったことが当たり前だったのですが、そういえば、最近は新聞を買う人が少ない(新聞書評欄の影響力はまだまだ強いと思いますが)。通勤電車で新聞広げている人なんてほとんど居ないわけですから、購買力のあるビジネスマンも新聞の本の広告は目にしない…という流れで最近の電車の書籍広告が増えるという流れになったのかもしれませんね?
新聞広告の料金は、3段8分割(サンヤツ)で133万円(朝日新聞 朝刊一面)とかなんだそう。
http://adv.asahi.com/modules/ad/index.php/book.html
サンヤツはこういうやつのことだそう↓(http://book.asahi.com/sanyatsu/)
価格としてはサンヤツのほうが安いけれど、これ朝刊1日だけの価格ですから、1か月朝から晩まで走っている交通広告の場合は露出時間的にはすごく長い。ビジネスマンも毎日目にするからビジネス・実用系の宣伝にはこちらのほうがよさそう。
こんなことを思ったのも、先日ファミレスで新聞を久々に眺めたからで(お客全員に無料配布している)、そうしたら日曜日のもののせいか、新聞の書籍広告は相変わらず健在というか、「●万部突破(すでに十分売れている)本」「健康系(中高齢者ターゲット)」などなどが目にとまり、新聞メディアは新聞メディアで今を十分ターゲティングしてるのかな~と感じました。
書店のポップもそうですが、書籍の新聞広告って、妙にミニマルなのでぼんやり眺めていても、面白い。どなたか、チラシアプリみたいに広告だけ集めたアプリとかウェブサービス配信してくれないかな
おまけ
電車広告のデジタルサイネージといえばドア上のムービー再生エリアですが、サイネージ化ですべてが動画化するわけもなく、本来はEpaperのような省電力なツールが、もっと印刷物広告の代わりに利用されていってよいのではないかと思いますが、まだあまり使われている様子がありません。
http://www.youtube.com/watch?v=i7bV2D76tNM
まあ書き換えてこそのメリットだから1社だけでは面白い以外のメリットがまだないかも