EPUBをInDesignでつくる

EPUBはXMLベースの文書で、Adobe Digital Edigitionsにも含まれる形式と言えるので、もちろんInDesignで生成することができる。「もちろん」とは、以前からDigital Editionsに対応していたからだが、とはいえ、美しいレイアウトのままで書き出しするとか、InDesignで作ったものならなんでも!ということはなく、InDesignでInDesignらしくつくったものの変換精度(というか原型とどめ度)は、InDesignからHTMLデータを書き出したものと「どっこい」だと言えるだろう。

InDesignには、CS3/CS4で「Digital Editions書き出し」という書き出し機能がファイルメニューに用意されていたが、CS5でEPUBに変わっているように見えるのですが・・・・

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下のビデオ、Twitterの#CS5でひっかかってきたブログで、CS5を使ってEPUBを作ってみたよ、という動画だ。なるほど興味深かったです。

ここでノウハウとしてなるほどかしら、と思ったのは、

・EPUBにするならば、文章はしっかりスタイルでマークアップ
・画像は、必ずインラインで。レイアウトが気になれば、段落の設定などを駆使して見出し泣き別れとかがないようにしておく
・CS5でTOC(目次)の生成オプションが変わって便利になった

このどれも、じつは、FrameMakerなどで長文マニュアルを生成していたら、同じようなことをやっています(いまなら、InDesignからPDFブックに似てる?)、あーそうだったねーという感じ。要は、デザインじゃなくてコンテンツをマークアップしてるんですよね。もう少し複雑なレイアウトの事例があるとさらに面白そうですが。

ちなみに、動画の8分目くらいで、できあがったファイルをiTunesに登録するのですが、単に「ブック」のコーナーにコピーするだけでした。そうすると、「ブック」として登録されています。このまま、iPadとiPhoneに登録できるかなって感じ(そこまでやられてないんですが。CS5とiPadが手に入ったらすぐに試したいです)。
Podcastも同じように、オープンなのにもかかわらず(いろいろなソフトで聞ける)、iTunesの機能の一部のようになっちゃったし。

このお手軽さ、EPubってなんとなく、mp3っぽいものだなと改めて思うのですが。音楽配信がはじまったばかりの頃は、最初、mp3ってなんだ、とかビットレートがどうのこうの言ってましたが、普及しちゃうと一般の人はなーんにも気にしなくなってくる。そんな共通フォーマットを目指しているのかな?