メモ:青色申告手順

確定申告、フリーランスなど人向けの白色申告の方法は電書でまとめたのですが、青色申告は、すくなくとも青色届けが必要なので、いまからは来年分しか準備できないのですが、青色申告はデビュー済みでも「あれ、去年どうやって申告したっけ」「またなにか忘れているかも」という人向けにちょっとやることリストをまとめてみました。来週までにお役立てください。

1)支払調書と保険料や年金などの支払証明書の書類を用意する。控除額に関わります。給与所得がある人は、合わせて源泉徴収表も。
2)帳簿を完成する。これはがんばるしかありません、各種の方法でがんばる。
3)帳簿をチェックする。白色はかなりアバウトな帳簿でいいですが、青色の65万円控除だと一応貸借表が作れなくてはならないということで、対応ソフトを使っている人が多いと思います。帳簿は、入力した金額がおかしくないかのほかに、次のような仕訳チェックしてます。「総勘定元帳」というモード(というか帳簿ですがw)で見ると同じ仕訳のものが一覧できるのでその一覧で相手方が変な仕訳になっていたり、数字がマイナスになったり貸借の入れ間違いなどをざっと目視で確認できます。

  • ソフトや環境によってデータの年度はじまりが違うけれど「元入金」を計算して入力し直す。銀行口座や現金、「売掛」「未払」などは去年のものを引き継いで年度の開始残高を出す
  • 「売上」が上がったら貸方で数字が積み上がる。売上を借り方に入れてマイナスになったりしてないか確認する。 
  • 各種の経費やら、「外注工賃」やらはすべて借方に。逆になってると使ったはずのお金が帳簿で増えていってしまうので気をつけて。
  • 「売掛」は入ったら借方、支払われならなくなるので貸方。取引先ごとにすればすっきり売掛金が残ってないか確認できる。もちろん年度を持ち越しても問題ない。
  • 買掛と未払金は入ったら借方、お金を払ったら貸方。これも取引先ごとに確認すれば未払がないか確認できる。もちろん年度を持ち越しても問題ない。
  • 貸借表は自動でつくるソフトしかまずないと思いますが、元入金が去年からの以降で入力されて期始と期末と同じになっていて、貸借の合計が一緒ならばとりあえず個人レベルならよいらしい。
  • 事業用の銀行口座の入出金がすべて記帳どおりになっていることを確認する。年度初め、年度末の残額が同じであることを確認する

4)だいたいチェックできたらそれなりにキレイな貸借表と決算書ができているはずです。決算書は計上漏れがないか、じっと見つめたり、昨年度の資料などを見返してチェックする。「売上(収入)」だけでなく、「所得金額(売上から経費を引いた金額)」が税金額に関わるのでそこをじっと見てみよう。

数字が決まったら、確定申告サイトに行って、決算書を作る。

5) 確定申告書の記入を行う。ここからは白色と特に違いはない。源泉された所得税の記入と取引先の記入は忘れずに行う。控除系の資料の数字を入れて、源泉徴収表の数字があればそれも入れる。投資関連の申告は、こちらでは割愛します。確定申告書の収入と所得は引き継がれているので入力する必要はない。

入力もれがないか、所得税還付や支払額が妥当か(妥当かと言われても難しいですが……)確認する。これで印刷すれば終わりなはずなので、だいたいこんな流れということで。