Swift Playgrounds:iPad用のプログラミングアプリ発表
こないだのWWDCで、 Swift Playgroundsというアプリが発表されました。 もともと、Playgroundという機能がアップルの開発環境Xcodeにはあって、Xcodeを起動すると「Playgroundから簡単にプログラミングをはじめてみましょう」といった感じのリンクがあり、簡単なプログラム文を書くと、その場で実行結果が表示されるので、それと名前が似てて混乱することもあるようです。が、今回のiPadアプリは、その発展系といってもいいのかもしれません。
Swift Playgrounds appは、この秋から無料で使えるようになるApple純正アプリで(iOS 10 betaには含まれているようですが単体ダウンロードになるかOSに含まれるかはわかりません) 、iPadでSwift言語でプログラミングを書くと、画面の右半分に即座に結果が実行される(Live View といってます)というプログラムが簡単に学べる学習アプリになっています。
Swift言語がわかる人には、iPadでも書けるのかー、グロッサリーや便利なAPIもあるの?程度ですが、実際には、プログラミングをしたことがない初心者をターゲットにしていると思う。なんといってもゆるキャラが踊ってるんだから間違いない。^^; わたしも興味をもちました。
公開されているデモなどを見たけれど、Swift PlaygroundsはiPad用の開発環境であり、かつ、コンテンツプラットフォームになっていて、その上に、Swiftplaygroundbookという形式のドキュメントを実行・閲覧していけるようになっている。Swift Playgroundsアプリで開くことができる、プログラミングのしくみと作例が章形式でまとめられた本(コンテンツ+プログラムをパッケージしたもの=Swiftplaygroundbook)をこのアプリ上で実行できる。アプリが電子書籍リーダーアプリ(ブラウザ)ならば、bookは電子書籍といったイメージです。たとえば、新しいプログラミング教材をダウンロードしてきて、ユーザーは説明を読んで正しい変数やシンタックスを書くと、ゆるキャラが踊ったり、アクションが見られたりするという感じ。bookの配布は単体アプリで?iBook storeで?あるいはアプリ内で共有?するかはちょっとわからない。
↑こんな感じで、左側は、上のほうに文章が入ってますが、プログラムの説明文になってます。左下は、コードそのもの。一部を書き換えると、命令が完成するみたいな感じにしこまれていて(仕込むのはbookの作者ということになると思う)右側は実行結果を表示される。スプリット画面になっていて、左右どちらかの画面だけにしたりもできるインターフェース。
この学習ブックの開発は、すでにベータ版を手にしている開発者がいそいで作り始めているかもしれないです。
自分である程度コードが書けるようになると、上の図のような3D空間を自分で作ったり、対応のサードパーティデバイスを操作したりもできるらしい。なお、いまは、このSwift Playgroundsが、多言語対応になるのかどうかが気になるところ。初心者だって母語で学びたいですよね。。