名刺管理ソフト VS. 名刺管理ハード

名刺管理やアドレス帳管理は、仕事効率化などにとって、永遠のテーマの1つかもしれません。

名刺の整理を簡単にしたくて買ってみた キングジムのPITRECですが、これは、データ化するという意味ではソフト的な名刺管理なのですが、使ってみると限りなくハード的な名刺管理に近いブツだと感じました。




ハードウェアというのは「持ってないと」意味がない。クラウドみたいにどこかに置いて参照するものじゃありません。そいういう意味で「今日持ってない!」というのがもっとも弱点だなーと思いました。また、重くはないのですが、カバンにずっと入れっぱなしだとカラー液晶のため、気づいたら電池が切れていたということもあり、それなりに入れたり出したりをしてあげねばならず、机上に定位置(コンセント)も用意してやらないとならない…というのも、コンセントとUSBの口がいつもいっぱいの私にとってはちょっとした課題でした。

なお、購入時にデータ化してパソコンへ移せることは一応確認しましたが(キングジム 名刺管理ガジェット PITRECを使ってみた(2))、文字情報となる部分は名前と会社名と入力日が基本で、それ以外の情報は画像のみになります。なのでPITRECデータバックアップとしてはよいけれど、蓄積データとして使うことはあまり考えられません。まあ、そこがPITRECの潔さでもあり。

PITRECのうまい使い方のポイントは

1)会ったらその日のうちにスキャンする。
そうすることで登録日が訂正することなく入れられるので、ラク。カレンダーを参照して名刺を探すこともできますし、時系列に探すこともできます。事務所置き用の名刺フォルダを外に持ち出している、という感覚です。

2)あくまで原本のバックアップと心得る
名刺を捨てるために丁寧に管理するというよりも、名刺を持ち歩かなくてもいいように使っている、という考え方ならば「撮影が暗くてちょっと気になる」「名刺が傾いて撮影された」と、くよくよ悩むことがなくなる、と思います。
実はわたし、名刺が傾いているのと、写真に影が入ってしまうのが印刷関連の業務をしているせいか、かなり気になります(性格はおおざっぱだけれど)。
名刺の裏のスキャンはできないし、名刺はきれいにとっておけばいい…くらいに思えば取り込みスピードもアップして、気がラクです。

3)限りなくアナログに近い
時系列で、なまえ検索ができて、現物を持っていなくては意味が無い(常にカバンに入れているのがベスト)と考えると、本当にアナログ感が強いツールだなと思いました。
それはデータ化のメリットが得られないということでもあるのですが、一方で、入力の手直しとか、エラー修正といったことをいちいち管理しなくてよい、おおざっぱに扱える心地よさがあると思いました。

たとえば私たちは、1社でも、お得意様ならば30~40人の社員の方にお会いすることもあります。また、業務上、ほぼ1度とか数年に1度しかお会いすることはないだろう(取材~取材チェックまでのおつきあいなど)という方も居ます。そうなると、名刺として持っていることは、コネクションを広げるうえで大変重要だけれど、そのフルデータを管理することはどれくらい重要なの?ということ、ありますよね。



あと、登録するにもメールのフッターという確実な情報から登録していくこともできますし。
また、名刺を読み込んでクラウド管理するならば、スマホアプリかSnapscanに付いてきているソフトなどがいいのではないかな?(個人的にはアプリ推し)と思います。

PITRECはケースも名刺入れっぽいのですが、いっそ個人の名刺を入れるスペースがもう少しひろければ、名刺入れ兼名刺管理として使いたいなあと思うのですが、そんなケースは出てないかな?(あ、でもそこに名刺がたくさん入ると、ついプールしてしまうことになるのか……)